東京地下鐵道 萬世橋假停留場(万世橋駅 ) 跡

このところずっと秋葉原周辺の大正、昭和遺構を調べているのですが、またこんな所に見つけてしまいました。
どこが遺構なの？という感じですが、この歩道にある給排気口なんです。じつはここ、昭和５年から６年末の
約２年間だけ存在した「東京地下鐵道 萬世橋假停留場」の出入口でした。現在は地下鉄銀座線が通っていますが
銀座線の前身である東京地下鐵道が上野から新橋まで地下鉄を造る際、万世橋の掛かっている神田川下を通す
工事が難航して止むなく手前に仮設で造った駅なんです。国鉄や市電への乗り換えが便利で好評だったにも
かかわらず、駅が急勾配やカーブの始まる場所であったために残念ながら常設駅とはなりませんでした。

プラットホームが木製だったので廃止翌日には一夜にして撤去されてしまったという不遇の駅でしたが、

地上への階段はそのまま残されて現在でも給排気口 兼 緊急用の通路とされているようです。その証拠には、

給排気口脇には営団地下鉄のマークが入った消防用の送水口が用意されています。

EOS60D　SIGMA17-50mm  RAW 3shots ±３EV 

Photomatix Pro4.1 + Topaz Adjust5.0 + Topaz DeNoize5.0 + Photo shop CS3

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